俺と彼女の7日間
「そうですけど‥?」
「やっぱり♪
華乃に聞いてた通り、かっこ良い男の子ね」
ニッコリと微笑んだその顔は、華乃にそっくりだった。
「華乃に‥お別れの挨拶してくれるかしら?」
「あの‥」
俺は戸惑ってしまった。
まだ、華乃の死を受け入れる事も出来ないのにお別れの言葉なんて‥。
「龍斗‥行ってこいよ」
「行ってあげてくれるかな?」
仁に背中を押され、そして、華乃の母親に頼まれた俺は再び、あの霊安室に戻った。
華乃の母親に頼まれると、なんか華乃に頼まれてるみたいで断りづらいな。