ぴゅあ☆プリンス


本当に?本当にあの子!?


頬が赤くなっているのに気付きながらも、あたしはゆっくり下を見る。


「やっぱり…」


真下に座っている男の子。


頭だけしか見えないけど―…、絶対にあの子だ。



また、会えた。


嬉しくて、嬉しくて。だんだんと笑顔になっていく自分の顔。



その時…、


俯せで下を眺めているあたしの横を、ころころと転がっていくペットボトル。


「あっ、…やば!!」


気づいたときには遅かった。


ペットボトルはそのまま転がっていって…、男の子のすぐ隣に…



落ちた。




「…あー、馬鹿だあたし」


落ちた瞬間、当然のように驚いて肩を揺らした男の子は、戸惑いながら上を見た。


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