ぴゅあ☆プリンス
…どうしよう。どうしようどうしよう。
重苦しい沈黙の中、あたしは無言で男の子を見つめる。
それでも。男の子は目も合わせてくれないわけで。
逃げたい…。
仲良くなりたいけど、この空気は重過ぎる…!!
「あのー…」
でも。
今逃げたら…駄目な気がする。
このチャンスを逃したら…、もうこの男の子と仲良くなれない気がする。
だから――…
「隣、座っていい?」
あたし、頑張る!!
心の中でガッツポーズしたあたしは、勝手に男の子の隣にストンと腰を下ろした。
ジィッと無言で見つめていると、男の子はちらりと横目で見てくる。