ぴゅあ☆プリンス


そんな男の子に小さく微笑めば、少し目を泳がせたあとサッと目を逸らした。


また逸らされた…!!


ガーン…と地味にショックを受けたあたしは、負けじとずいっと近寄る。


あ、睫毛長い。


綺麗な横顔は近くで見れば見るほど綺麗で。


警戒するように俯いて伏せている睫毛は驚くぐらい長い。


「ねぇ」

「……っ!!」


急に声をかけたせいか、ビクッと肩を揺らして驚く男の子。


余りにも驚きすぎて恥ずかしかったのか、頬が少し赤くなっているように見える。


男の子はそれを隠そうと、体育座りで顔を腕で隠してうずくまってしまった。


「…ふふっ、」


そんな仕草が可愛くて。


ついつい笑ってしまった。



< 13 / 27 >

この作品をシェア

pagetop