ぴゅあ☆プリンス
そんな男の子に小さく微笑めば、少し目を泳がせたあとサッと目を逸らした。
また逸らされた…!!
ガーン…と地味にショックを受けたあたしは、負けじとずいっと近寄る。
あ、睫毛長い。
綺麗な横顔は近くで見れば見るほど綺麗で。
警戒するように俯いて伏せている睫毛は驚くぐらい長い。
「ねぇ」
「……っ!!」
急に声をかけたせいか、ビクッと肩を揺らして驚く男の子。
余りにも驚きすぎて恥ずかしかったのか、頬が少し赤くなっているように見える。
男の子はそれを隠そうと、体育座りで顔を腕で隠してうずくまってしまった。
「…ふふっ、」
そんな仕草が可愛くて。
ついつい笑ってしまった。