ぴゅあ☆プリンス
「友達でしょ?」
男の子が警戒しないように。笑顔で優しく聞いた。
「……はい」
数秒経ったあと。
控え目な声で言った男の子は、なんで?と言いたげな表情で見つめてくる。
「幼なじみなの、蒼と」
「そ、なんですか……」
「うん」
返事を返すと何か考え初めて、ぼーっと空を見上げだした。
なに考えてるんだろ。
横顔からは何を考えてるのか想像出来なくて。
あたしは無言のまま男の子が話し出すのをジッと待った。
「…あ、」
「え?」
突然、声を上げた男の子はあたしのほうを見て、思い出したかのように何度も小さく頷いた。