カレ×カノ【続】
―…こちらは文化祭実行委員会
クラスの出し物案をあーだこーだと話し合いながら、イベントの教室の振り分けなんかを決めている。
―…のを傍観するのは朱希。
貧乏揺すりをしながら、ペンでリズムを取りながら行儀悪く机を叩く。
「あ〜…早く終わらねぇかなぁ」
柚葉は、待つの嫌いだから帰っちまいそうだし。
「ねぇねぇ」
「あ!?」
苛立っている時に制服を引っ張られ思わず乱暴に振り向いた。
隣に座っていたのは、見た事もない女子。
朱希の冷たい態度に物怖じもせずに消しゴムを指差した。
「借りてもいいかな?」
「消しゴム!?ん!!」
差し出す手を無視して机に置いた。