カレ×カノ【続】
+第3章+
そんな柚葉の気持ちなど知らないのか、朱希は…―
「一口下さいよぉ」
「やだよ、自分で買えッ」
子猫のようにじゃれつく彼女の手を振り払った。
すると、諦めたのか渋々、自分の財布を取り出して自販機と向かい合う。
やれやれ、とその場から去ろうとした時
―…チャリンチャリン
と小銭が散らばる音に振り返った。
「やだぁ…」
短いスカートのまま、かがむ事もしないで小銭を拾い上げようとする彼女に近くにいた男子のほとんどが釘付けになっていた。
「…あほなのか」
足元に落ちていた小銭を拾い上げるついでに、パッパッと拾い手渡した。
「あ…すいません…あたしよくお兄ちゃんに怒られちゃうんです…鈍くさいって」
「……鈍くさいよな」
「一口下さいよぉ」
「やだよ、自分で買えッ」
子猫のようにじゃれつく彼女の手を振り払った。
すると、諦めたのか渋々、自分の財布を取り出して自販機と向かい合う。
やれやれ、とその場から去ろうとした時
―…チャリンチャリン
と小銭が散らばる音に振り返った。
「やだぁ…」
短いスカートのまま、かがむ事もしないで小銭を拾い上げようとする彼女に近くにいた男子のほとんどが釘付けになっていた。
「…あほなのか」
足元に落ちていた小銭を拾い上げるついでに、パッパッと拾い手渡した。
「あ…すいません…あたしよくお兄ちゃんに怒られちゃうんです…鈍くさいって」
「……鈍くさいよな」