Tears in Love 〜せつない想い〜下
武道館。
「・・・矢野先輩」
あたしは可愛いリボンを巻いた
ピンク色の袋を手に持って
矢野先輩の名前を呼ぶ。
矢野先輩はあたしの声を聞くと
すぐに振り向く。
「・・・・柳原?どーした?」
あたしはゆっくりと、
矢野先輩に近づく。
不思議そうに、
あたしを見つめる矢野先輩。
「これ・・・」
おそるおそるチョコを
渡すあたし。
矢野先輩は、
一瞬驚いたが・・・
「・・・本当に俺でいーの?」
あたしにそう聞いた。
その時だ。
「・・・・・」
長瀬先輩が来た。
けれど、
あたしと矢野先輩は
長瀬先輩の存在に
気がつかなかった。
長瀬先輩は
あたしと矢野先輩を見ると、
壁の陰に隠れた。
「・・・何隠れてんだ、俺」
小さな声で呟く長瀬先輩。
「・・矢野先輩のために
作ったから」
「・・・!」
(俺、馬鹿だな。
こんなこと聞くために
隠れてる訳じゃないのに)
そして。
恋の嵐が再びやってきた。
「・・・そのチョコ本当は、
啓のだろ?」
「「・・・!」」
それを聞いたあたしは
言葉を失った。
長瀬先輩は
矢野先輩の言葉に驚く。
(大地の奴、
何言ってやがんだ?)
「・・・違います」
あたしは小さな声で答えた。
「・・・じゃあ、
俺と付き合える?」
「え・・・?」
「・・・っ!?」
(さっきっから、
何言ってんだ?
二人は
付き合ってたんじゃないのか?)
「・・・言っただろ。
俺はお前の事が好きだって。
・・・返事待つって
言ったけど、
今聞かせてよ」
あたしは黙り込む。
このまま、
矢野先輩のこと好きになって
付き合って・・・
幸せに・・・
幸せに・・・なれない。
「・・ごめんなさい。
あたし・・あたし・・」
「・・分かってる」
「・・・」
このあと。
とんでもない結末になった。
「・・・矢野先輩」
あたしは可愛いリボンを巻いた
ピンク色の袋を手に持って
矢野先輩の名前を呼ぶ。
矢野先輩はあたしの声を聞くと
すぐに振り向く。
「・・・・柳原?どーした?」
あたしはゆっくりと、
矢野先輩に近づく。
不思議そうに、
あたしを見つめる矢野先輩。
「これ・・・」
おそるおそるチョコを
渡すあたし。
矢野先輩は、
一瞬驚いたが・・・
「・・・本当に俺でいーの?」
あたしにそう聞いた。
その時だ。
「・・・・・」
長瀬先輩が来た。
けれど、
あたしと矢野先輩は
長瀬先輩の存在に
気がつかなかった。
長瀬先輩は
あたしと矢野先輩を見ると、
壁の陰に隠れた。
「・・・何隠れてんだ、俺」
小さな声で呟く長瀬先輩。
「・・矢野先輩のために
作ったから」
「・・・!」
(俺、馬鹿だな。
こんなこと聞くために
隠れてる訳じゃないのに)
そして。
恋の嵐が再びやってきた。
「・・・そのチョコ本当は、
啓のだろ?」
「「・・・!」」
それを聞いたあたしは
言葉を失った。
長瀬先輩は
矢野先輩の言葉に驚く。
(大地の奴、
何言ってやがんだ?)
「・・・違います」
あたしは小さな声で答えた。
「・・・じゃあ、
俺と付き合える?」
「え・・・?」
「・・・っ!?」
(さっきっから、
何言ってんだ?
二人は
付き合ってたんじゃないのか?)
「・・・言っただろ。
俺はお前の事が好きだって。
・・・返事待つって
言ったけど、
今聞かせてよ」
あたしは黙り込む。
このまま、
矢野先輩のこと好きになって
付き合って・・・
幸せに・・・
幸せに・・・なれない。
「・・ごめんなさい。
あたし・・あたし・・」
「・・分かってる」
「・・・」
このあと。
とんでもない結末になった。