Tears in Love 〜せつない想い〜下
あなたに聞きたいことが
いっぱいあるから。
山崎さんのこと。
知りたいから。
長瀬先輩は木刀を手に取り、
あたしの前に立ち止まる。
「何が分かんないの?」
優しく微笑む長瀬先輩。
あたしは木刀を長瀬先輩に向け、
「あたしと勝負してください」
真剣な表情でそう言う。
一瞬驚いた長瀬先輩。
けれどあたしが
本気で言っていることに気付き、
長瀬先輩は髪をくしゃくしゃに
しながら下を向く。
「・・・ハンデあり?」
やっぱり長瀬先輩は優しいね。
あたしが女の子だから、
勝ち目ないと思ってる。
そんなの嫌だよ。
「ハンデなしでいーですから」
「「・・・!?」」
あたしの言葉を聞いて、
長瀬先輩と矢野先輩は驚く。
「柳原、それ無茶苦茶だぞ!?
俺ら男だし、
力の差がありすぎだろ!」
矢野先輩はそう叫ぶ。
「何で急に
そんな事言うんだよ?」
困惑しながら、
あたしに聞く長瀬先輩。
だって、
こんな事しなきゃ
あたし強くなれないし。
それに・・・
「負けた方は、
勝った人の言うことを聞く。
・・・一回勝負で」
この勝負は、
正々堂々闘って勝ちたいから。
ハンデつけられて
勝つなんて嫌だから。
「・・・分かった。
そこまで言うなら、俺。
負けねーから」
長瀬先輩はあたしに背を向け、
お面を付ける。
あたしもお面を付ける。
この勝負絶対勝って、
山崎さんのこと聞くんだ。
「何のつもりだよ・・・。
・・・柳原」
小さな声で呟く長瀬先輩。
あたしと長瀬先輩は
お面を付け終わると、
ゆっくりと立ち上がる。
「矢野先輩、審判お願いします」
「・・・あ・・あぁ」
少し戸惑う矢野先輩。
あたしと長瀬先輩は
互いに見つめ合い、
礼をする。
そして構えると、
矢野先輩の声が。
「・・・始め!」
いっぱいあるから。
山崎さんのこと。
知りたいから。
長瀬先輩は木刀を手に取り、
あたしの前に立ち止まる。
「何が分かんないの?」
優しく微笑む長瀬先輩。
あたしは木刀を長瀬先輩に向け、
「あたしと勝負してください」
真剣な表情でそう言う。
一瞬驚いた長瀬先輩。
けれどあたしが
本気で言っていることに気付き、
長瀬先輩は髪をくしゃくしゃに
しながら下を向く。
「・・・ハンデあり?」
やっぱり長瀬先輩は優しいね。
あたしが女の子だから、
勝ち目ないと思ってる。
そんなの嫌だよ。
「ハンデなしでいーですから」
「「・・・!?」」
あたしの言葉を聞いて、
長瀬先輩と矢野先輩は驚く。
「柳原、それ無茶苦茶だぞ!?
俺ら男だし、
力の差がありすぎだろ!」
矢野先輩はそう叫ぶ。
「何で急に
そんな事言うんだよ?」
困惑しながら、
あたしに聞く長瀬先輩。
だって、
こんな事しなきゃ
あたし強くなれないし。
それに・・・
「負けた方は、
勝った人の言うことを聞く。
・・・一回勝負で」
この勝負は、
正々堂々闘って勝ちたいから。
ハンデつけられて
勝つなんて嫌だから。
「・・・分かった。
そこまで言うなら、俺。
負けねーから」
長瀬先輩はあたしに背を向け、
お面を付ける。
あたしもお面を付ける。
この勝負絶対勝って、
山崎さんのこと聞くんだ。
「何のつもりだよ・・・。
・・・柳原」
小さな声で呟く長瀬先輩。
あたしと長瀬先輩は
お面を付け終わると、
ゆっくりと立ち上がる。
「矢野先輩、審判お願いします」
「・・・あ・・あぁ」
少し戸惑う矢野先輩。
あたしと長瀬先輩は
互いに見つめ合い、
礼をする。
そして構えると、
矢野先輩の声が。
「・・・始め!」