恋の眠る場所
【拓也side】

「初めまして。私、お会いできるのを楽しみにしていましたの」

「あなたは僕自身に興味はないでしょう・・・」

「あら。置いてあった人形にも嫉妬しましたの。

まぁ、記憶を失いますけれど」

その言葉を聞いた途端

僕は走り出していた。

何で気がつかなかったんだろう。

1か月たって

行き場のない紗知が

出ていくことを。

それはこのことを

予言していたんだ。
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