君と二人で・・・
それから数日後・・・

学校の帰り道、優と歩いていると相沢くんの後姿が見えた。

その隣には同じクラスの男子。

2人で帰っていた。

「あ、相沢くんじゃん!行こ!」

優はあたしの腕を掴み、二人の元へ走った。

「相沢くん、西田くん、一緒に帰ろ?」

優は積極的だなあ。

あたしは関心していると、相沢くんの隣の男が言った。

「いーよ」

「あ、名前なんて言うの?」

優はキラキラした瞳で言った。

「怜ってゆうから。」

でもなんかこの人・・・兄貴っぽい(笑)

「あ・・・兄貴でよくない?」

あたしは口を開いた。

3人のびっくりした顔があたしを緊張させる。

「兄貴!?何それ!」

優はお腹を抱えて笑いはじめた。

「何で兄貴なの?」

相沢くんがあたしを見た。

ドキッ

急に胸が苦しくなった。

「なんとなく♪」

あたしはフフっと笑うと相沢くんはやっと笑った。

「おもしれー奴!」

相沢くんの幼くて可愛い笑顔が胸に焼きつく。

「あ、あたし三島優ってゆうから。


この子は夏川恋!」

「よろしく、優、恋♪」

兄貴・・・怜が言った。

誰も言っていない

-これからも一緒に帰ろ-

そんな事言わなくてもあたし達が

気が合う事はきっとみんな分かっていたんだね。

それから席替えをして、あたしたち4人は

見事近くの席になり、毎日他愛の無い事で笑い合った。
< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop