君と二人で・・・
ある夏の暑い日

「ねーねー今日は負けた人がランドセル

持つやつやろー」

兄貴が放課後の帰り道、言い出した。

「いいね、やろ~」

優が暑そうに汗を拭いて言った。

『じゃんけん、ぽ!』

みんなの声が重なる。

あたし、グー。

優はパー。

兄貴もパー。

相沢くんもパー。

あたしの一人負け。

「うそー!やだ!」

あたしは泣きそうな顔をして言った。

「ハイハイ、早く持って!」

優が笑顔であたしにランドセルを渡した。

「え~!」

あたしは汗をかきながら言った。

「頑張れ恋♪」

兄貴はそう言いながらあたしの肩にランドセルを乗せた。

「いじわるぅー!」

あたしは精一杯叫んだ。

「持って欲しいの?」

相沢くんはニヤっと笑った。

「え?うん!」

あたしは相沢くんの目を見て言った。

「じゃあ今日俺と怜で遊ぶんだけど、

お前らも怜ん家来いよ!」

相沢くんは恥ずかしそうに言った。

照れた顔も可愛い♪

「いーよ!じゃあ持って!」

あたしはそう言うと優と兄貴のランドセルを渡した。

「やたら重くない?」

相沢くんは苦笑いをしてあたしを見た。

「頑張って~♪」

あたしは自分のランドセルをしょって、家へ帰った。

「楽しみぃ~」

あたしは家にランドセルを置いてすぐ、

優の家へ行った。

「優~!」

あたしはインターホンを鳴らす。

「恋!行こ!」

あたし達は待ち合わせの公園へ走った。

「遅い!」

兄貴は膨れっ面で行った。

あたし達は笑顔でそれをかわした。

「早く行こ~」

あたしはニコっと笑って言った。

「ったく・・・」

隣で笑っている相沢くん。

可愛くて、可愛くて

本当にやばい・・・。

大好き・・・かも?
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