あなたがいるから。
気づいたら視界に見えるのは
保健室の白い天井。
そして、私の手をぎゅっ、と
握ってくれている美月がいた。
それから、美月はこう言った。
『ごめんね、無理に食べさせ
ようとして。本当にごめんなさい。』
――――……ごめんね、美月。
美月は悪くないよ。謝らないで。
言えなかった。痩せたい気持ちが
強い私は、もう、精神的におかしく
なっていた。
それから美月は私の体を気に
しながらも、何も言わなかった。
親も、まだ帰りがけにある
小さな公園に昼ご飯のお弁当を
捨てていること、夜ご飯を
食べていないことを気づいて
いなかった、
それをよく思い、昼ご飯も夜ご飯も
食べない日が毎日続いていった。