好き だけど。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ガタン ガタン ガタン ゴトン

生憎の満員電車。


電車が揺れる度に隣の
おじさんにぶつかってしまい
何故かおじさんは口で
ハアハアと息をしていてとても
苦しそう。



大丈夫ですか?と声を
かける勇気があるわけでも
なく私は俯いた。









ゾクッ・・・・・

寒気がする。なにか・・・・
ワンピース持ち上げられてる
いや、手が・・・・!




やだやだやだやだやだ
怖い 怖い 怖い
助けて・・・・・・・・・・・!




プシュー・・・・

タイミング良く電車が
止まった。

どうしよう。痴漢って
叫ぶべきかな・・・。






とりあえず・・・!


私はガッとその人の手首
捕まえて




叫んだ。





「痴漢!」


と、
< 7 / 10 >

この作品をシェア

pagetop