忘れたい 忘れたくない
トオル

トオルと出逢ったのは

風が強くて

まるで

雪のように、桜の花びらが舞う

出逢いの季節だった。



眩しそうに瞳を細め、ニコリともせず

あたしを見ていたトオル。


強い風に背中を押されるように

新しい一歩を踏み出した瞬間だった。




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