忘れたい 忘れたくない
あたしは、自分の気持ちを認める事にした。
―― 遊ばれてもいい ――
そう覚悟して。
いつかトオルに、
遊びだった
そう言われても、
あたしも楽しかったからいいよ
そう言えるように、予防線を張って。
" 好きだよ "
というメールに
" ありがとうございます "
と返してきた。
だけど
" あたしも好き "
トオルにあたしの想いを伝えた。
こんなの間違ってるって分かってる。
これ以上踏み込んだらダメだって、分かってる。
だけど、ほんの少しだけ
トオルの前でだけ
女でいさせて――