忘れたい 忘れたくない

あたしは、自分の気持ちを認める事にした。


―― 遊ばれてもいい ――


そう覚悟して。

いつかトオルに、

遊びだった

そう言われても、

あたしも楽しかったからいいよ

そう言えるように、予防線を張って。


" 好きだよ "

というメールに

" ありがとうございます "

と返してきた。

だけど

" あたしも好き "

トオルにあたしの想いを伝えた。



こんなの間違ってるって分かってる。

これ以上踏み込んだらダメだって、分かってる。

だけど、ほんの少しだけ

トオルの前でだけ

女でいさせて――




< 11 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop