あんでっど
「危ない危ない。」
おばさんは美春に向かって舌をペロッと出した。
「あんまりにもイイ男だったから油断してしまいましたよ。美春ちゃんも気をつけてね。」
おばさんのあまりの変わりように美春がポカンとしていると、
「あの人、電話したっていったでしょ ?」
キクおばさんは美春に店の中をよくみてごらんなさいなと笑った。
「あれ…」
「そうですよ」
「このお店、電話なかったんですか!?」
その通り!とキクおばさんは手を打った。
商売してたのに…なんでまた…
もう年でしたし、お店に電話があっても出られないからということで、とおばさんは言った。
「美春ちゃんと見た、さっきの鬼みたいなものが二人同時に見た幻でないとしたら、あんなにタイミングよく現れた月野さんは妖かしかもしれません。この町で美月神社なんて聞いたことない。あなたのもっている護符には、いろんな言い伝えがあるのです。」
「あの鬼たちは、何だったんですか?月野さんは怪しいかもしれませんけど、妖怪には見えません。護符には確かに不思議な力があるみたいですけど。」
「あんなもんを見るまでは、私もお婆ちゃんが巫女だったことや故郷に伝わる古い伝説なんて忘れていたのですが。」
おばさんはお茶の用
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