ソレデモワタシハアナタヲアイス
反省をしながら私はもう1つ確認をしなくてはならない事を思い付いた。
「学校からってまさか教室に居る時から見てたりはしてないよね?」
聞かずにはいられない。
あんな姿を見られていたとしたら恥ずかしくてもう合わせる顔がない。
私は決死の覚悟で聞いた。
「教室?美咲、図書室に居たんじゃないの?私達が美咲達に気付いたのは学校出てちょっと歩いてからだよ」
やっと気持ちが解放されて、私は僅かな安堵感を得た。
「さては教室で何かあったんでしょ?」
真由子がまた楽しげな声になった。
頭の良い友達はこういう時にカンが鋭くて嫌になる。
「何もないし!っていうか明日どんな顔して空人に会ったら良いのか分かんないんだけど…」
アレを見られていないのであれば良しとして、私は次の悩みに頭を抱えた。
「そんなのいつも通りにしてれば良いじゃん。それより何で付き合う事にしたの?どうなってそうなったの?」
電話越しだというのに真由子のニヤついた顔が見える。
< 105 / 435 >

この作品をシェア

pagetop