ソレデモワタシハアナタヲアイス
そんな彼女の手に俺はある物を発見した。
「あれ?美咲、結婚したの?」
「え?」
予想外の質問に美咲は一瞬、不思議そうな顔をしたけれど、すぐに原因が分かったらしい。
「あぁ、これ?違うよ。この指にしか合わないから」
そう言いながら自分の左手薬指に飾られた細い銀色のリングに目を落とした。
「ふーん。噂の年上のカメラマンととうとうゴールインかと思ったら」
ニヤついてみせた俺に、再び美咲が不思議そうな顔をした。
「今日やっぱりデートだったんじゃないの?良いの?カレシ放っておいて」
真由子が少し心配そうに美咲の顔を覗いた。
「…」
美咲が何かを考えているような表情をしたその時、店内が一気に湧いた。
「先生!」
誰かの声に俺達3人は店の入り口に目をやった。
「古葉ちゃん!」
真由子が飛んでいった。
ようやく今日の主役が到着したらしい。
「いやぁ、ごめんごめん。まさかこんなに混んでると思わなくてさ」
相変わらずどこかシャキっとしていない所はそのままだった。
「古葉っち、奥さん紹介してよ!」
そんな声に照れながらも今日の主役は、隣に連れてきた少し気の強そうな外見をした女性を大学の同級生だったと紹介した。
店のあちこちから冷やかしの声が飛ぶ。
「料理お願いしまーす。あと、ドリンクのオーダーも」
真由子が待ってましたと動き始めた。
―――やっと食事だ―――
俺と美咲はそれぞれアルコールを頼んで運ばれてくるのを待った。
真由子は主役とその連れを席に案内して何か楽しげに話している。
「あれ?美咲、結婚したの?」
「え?」
予想外の質問に美咲は一瞬、不思議そうな顔をしたけれど、すぐに原因が分かったらしい。
「あぁ、これ?違うよ。この指にしか合わないから」
そう言いながら自分の左手薬指に飾られた細い銀色のリングに目を落とした。
「ふーん。噂の年上のカメラマンととうとうゴールインかと思ったら」
ニヤついてみせた俺に、再び美咲が不思議そうな顔をした。
「今日やっぱりデートだったんじゃないの?良いの?カレシ放っておいて」
真由子が少し心配そうに美咲の顔を覗いた。
「…」
美咲が何かを考えているような表情をしたその時、店内が一気に湧いた。
「先生!」
誰かの声に俺達3人は店の入り口に目をやった。
「古葉ちゃん!」
真由子が飛んでいった。
ようやく今日の主役が到着したらしい。
「いやぁ、ごめんごめん。まさかこんなに混んでると思わなくてさ」
相変わらずどこかシャキっとしていない所はそのままだった。
「古葉っち、奥さん紹介してよ!」
そんな声に照れながらも今日の主役は、隣に連れてきた少し気の強そうな外見をした女性を大学の同級生だったと紹介した。
店のあちこちから冷やかしの声が飛ぶ。
「料理お願いしまーす。あと、ドリンクのオーダーも」
真由子が待ってましたと動き始めた。
―――やっと食事だ―――
俺と美咲はそれぞれアルコールを頼んで運ばれてくるのを待った。
真由子は主役とその連れを席に案内して何か楽しげに話している。