ソレデモワタシハアナタヲアイス
「本郷美咲です。いつもお世話になってます」
俺の心配をよそにサキは見た事もないような笑顔で頭を下げた。
美人の笑顔と礼儀正しい態度に免疫のない海人と母さんは、何か凄い物でも見たかのように息を吐いた。
「あ、ほら、空人、何やってんの?早く入りなさい。海人、お茶出すの手伝って」
どうにか自力で我に帰った母さんは、海人を引き連れてパタパタと戻って行った。
そんな2人にサキはどこも崩れていない笑顔のままおかまいなくと声をかけた。
「おまえ、人見知りは?」
明らかに初めて俺と会った時とは違う態度に、俺は正直、驚いていた。
「ソラの大事な家族にどうして人見知りしなきゃなんないの?」
ケロッとした顔でサキは靴を脱いで家に上がった。
―――カワイイ事、言いやがって…―――
あまりにもサキらしくない事を言ってくれたもんだから何なら抱きしめてやりたい気持ちだったけれど、ここは自分の家でついでに家族も居るという今の状況に、俺は拳を握った。
「おまえも人間だったんだな」
「は?今まで自分のカノジョ、何だと思ってたの?」
嬉しさで歪んでしまう顔を必死に隠す俺にサキはいつも通りの尖った返事をした。
俺の心配をよそにサキは見た事もないような笑顔で頭を下げた。
美人の笑顔と礼儀正しい態度に免疫のない海人と母さんは、何か凄い物でも見たかのように息を吐いた。
「あ、ほら、空人、何やってんの?早く入りなさい。海人、お茶出すの手伝って」
どうにか自力で我に帰った母さんは、海人を引き連れてパタパタと戻って行った。
そんな2人にサキはどこも崩れていない笑顔のままおかまいなくと声をかけた。
「おまえ、人見知りは?」
明らかに初めて俺と会った時とは違う態度に、俺は正直、驚いていた。
「ソラの大事な家族にどうして人見知りしなきゃなんないの?」
ケロッとした顔でサキは靴を脱いで家に上がった。
―――カワイイ事、言いやがって…―――
あまりにもサキらしくない事を言ってくれたもんだから何なら抱きしめてやりたい気持ちだったけれど、ここは自分の家でついでに家族も居るという今の状況に、俺は拳を握った。
「おまえも人間だったんだな」
「は?今まで自分のカノジョ、何だと思ってたの?」
嬉しさで歪んでしまう顔を必死に隠す俺にサキはいつも通りの尖った返事をした。