ソレデモワタシハアナタヲアイス
「今回も本格的だね」
冬休み明けの教室で真由子はサキが撮って来た写真を楽しそうに眺めていた。
「あ!この人カッコイイ!っていうかやっぱ外国人、皆カッコイイわ」
真由子の反応にサキが笑いながら写真の説明をした。
―――お、おいおいおい、これはちょっと…―――
俺と隆太もキレイにファイリングされた写真に目を配った。
そこにはいかにも盛り上がっている雰囲気の中でたくさんの人間が写っている。
本当に楽しそうなアットホームなパーティーの様子がうかがえる。
けれど、外国人故なのか写真の中のサキは友達と思われるいろんな男と親しそうにしていた。
「サキ、こいつ誰?」
「友達」
「じゃ、こっちは?」
「友達」
俺が指差す男達を戸惑う事なく友達だと言うけれど、どうしてただの友達がサキの肩や腰に手を回したり、頬にキスをしたりしながら写真に写っているのか、俺にはどうにも理解出来なかった。
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