ソレデモワタシハアナタヲアイス
「空人、ちょっと本当にヤバイんじゃない?さっきのは美咲もビックリしてたと思うよ?」
サキと真由子がピアス話しで盛り上がっている中、隆太が小声で囁いて来た。
そんな事は言われなくてもわかっている。
危なくサキに触れてしまうところだった。
今のサキには俺のものだというしるしがある。
俺が自分の手でつけたしるしがある。
俺はもう大丈夫なんだと自分に言い聞かせた。
そしてこの日以降、俺の中のモヤモヤは静かに薄れて行った。
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