ソレデモワタシハアナタヲアイス
―――一体、誰なのよ、アイツは―――
自慢じゃないけれど、私は美咲とずっと親友をやっている。
その私が知らないどっかの男と美咲が知り合いというのがイマイチ気に入らない。
「真由子、隠れて。出て来たよ」
モヤモヤした気持ちから我に帰ると美咲と他校生が一緒に店から出て来た。
美咲は今になって雨が降っている事に気付いたらしく、カバンの中から折りたたみ傘を探し出した。
一方、他校生は傘を持っていないのか、更に深くフードをかぶってそのまま店の外に出た。
それを見た美咲は慌てて他校生に駆け寄って自分の傘に入れてあげている。
「美咲…」
自分の親友が知らない男と相合い傘をしている図を見せ付けられて、私は大きなショックを受けた。
「真由子、追い掛けるよ」
ただ事ではないと悟ったのか、さっきまで面倒臭そうにしていた隆太が先に動いた。
私は泣きそうになりながらも置いて行かれないように隆太の後を追った。
しばらく美咲を追って行くと2人はカラオケ店の前で立ち止まって何かを話している様子だった。
私達もまた物影に隠れて様子をうかがった。
自慢じゃないけれど、私は美咲とずっと親友をやっている。
その私が知らないどっかの男と美咲が知り合いというのがイマイチ気に入らない。
「真由子、隠れて。出て来たよ」
モヤモヤした気持ちから我に帰ると美咲と他校生が一緒に店から出て来た。
美咲は今になって雨が降っている事に気付いたらしく、カバンの中から折りたたみ傘を探し出した。
一方、他校生は傘を持っていないのか、更に深くフードをかぶってそのまま店の外に出た。
それを見た美咲は慌てて他校生に駆け寄って自分の傘に入れてあげている。
「美咲…」
自分の親友が知らない男と相合い傘をしている図を見せ付けられて、私は大きなショックを受けた。
「真由子、追い掛けるよ」
ただ事ではないと悟ったのか、さっきまで面倒臭そうにしていた隆太が先に動いた。
私は泣きそうになりながらも置いて行かれないように隆太の後を追った。
しばらく美咲を追って行くと2人はカラオケ店の前で立ち止まって何かを話している様子だった。
私達もまた物影に隠れて様子をうかがった。