ソレデモワタシハアナタヲアイス

「ごめんね。私、忙しいからあんまり海人にかまってあげられなくって」
美咲さんは何やら意味不明な事を言い始めた。
「また海人ってば勘違いさせるような事したんでしょ？本命は私だっていつも言ってるのに意地張って他の子と仲良くしてみたりして」
頭がクラクラした。
―――み、美咲さん…なんてハードな事を…―――
鼻血が出そうになる俺の横でミカが顔を真っ赤にして叫んだ。
「な、何よ！ちょっと美人だからっていい気になってんじゃないわよ！」
それでもミカは抵抗を続けた。
「いい気になってんのはどっちか分かってる？あんたより私の方が海人の事、分かってんだから。さっさと消えてくれる？」
もう俺でさえこの状況についていけない。
「海人！こんな年上女のどこが良いのよ！」
ミカに叫ばれても俺は上手く反応が出来ない。
「これだから子供は嫌。選ばれないからって海人責めてどうすんの？」
美咲さんはオバさん発言に本気で怒ったのか手加減無用で次々にミカに言葉を刺し続けた。