ソレデモワタシハアナタヲアイス
「空人、知ってたんでしょ?美咲と海人が会ってたの」
「まあな」
ここに居る全員が俺の質問にアッサリ答えた空人に注目した。
「え?なんで知ってんの?」
美咲は本当に驚いた顔をしている。
「匂いだよ。海人から美咲の匂いした事あったから」
美咲が慌てて自分の袖に鼻を近付けた。
「違うって!髪!シャンプーかなんかの匂いじゃねぇーの?」
空人は美咲の頭を指差した。
―――カンじゃなくて嗅覚で気付くとは…―――
ある意味、期待を裏切らない空人に俺はすっかり力が抜けてしまった。
「だから海人にくぎ刺しといたんだよ!俺の知らないところでサキに会うなよって!」
また空人が海人に的を絞った。
「別に良いじゃんかよ!どうせ美咲さんは空人のカノジョなんだから俺相手に心配する事なんかないだろ!1人占めしてんじゃねぇよ!」
美咲の前だからか海人は勢いを緩める事はなかった。
「どう?カレシとその弟に取り合いにされてる気分は?」
俺は兄弟ケンカを観戦しながら美咲に近付いた。
「まあな」
ここに居る全員が俺の質問にアッサリ答えた空人に注目した。
「え?なんで知ってんの?」
美咲は本当に驚いた顔をしている。
「匂いだよ。海人から美咲の匂いした事あったから」
美咲が慌てて自分の袖に鼻を近付けた。
「違うって!髪!シャンプーかなんかの匂いじゃねぇーの?」
空人は美咲の頭を指差した。
―――カンじゃなくて嗅覚で気付くとは…―――
ある意味、期待を裏切らない空人に俺はすっかり力が抜けてしまった。
「だから海人にくぎ刺しといたんだよ!俺の知らないところでサキに会うなよって!」
また空人が海人に的を絞った。
「別に良いじゃんかよ!どうせ美咲さんは空人のカノジョなんだから俺相手に心配する事なんかないだろ!1人占めしてんじゃねぇよ!」
美咲の前だからか海人は勢いを緩める事はなかった。
「どう?カレシとその弟に取り合いにされてる気分は?」
俺は兄弟ケンカを観戦しながら美咲に近付いた。