ソレデモワタシハアナタヲアイス
雨の確率
「サキ、今日、雨で部活ないから一緒に帰るぞ」
「あ、私、本屋寄るけど良い?」
「うん。なんならどっかで遊んで帰るか?」
梅雨入りから1ヶ月が経ち、天気はほぼ毎日、雨が続いていた。
そのおかげで日頃から野外部活の俺と体育館のローテーションで外練が回って来る空人は、頻繁に放課後がヒマになっていた。
「かつてない程の平和な日々だね」
「本当だよね。これで雨が降らなきゃもっと良いのに」
真由子は湿気でうねる髪を直そうと鏡を見ながら何度も頭を撫でている。
「ダメだ…やっぱ縮毛かけないとどうにもなんない」
いくら撫でても無駄だと分かったらしく、真由子は溜め息をつきながら机に顔を伏せた。
「美容室、行くなら一緒に行くよ?私もそろそろ行きたいし」
見兼ねた美咲が傍に座って不機嫌になっている真由子の頭を撫でた。
美咲は真由子にはとことん優しい。
もちろん相手を思いやっているのは真由子も同じだった。
「あ、私、本屋寄るけど良い?」
「うん。なんならどっかで遊んで帰るか?」
梅雨入りから1ヶ月が経ち、天気はほぼ毎日、雨が続いていた。
そのおかげで日頃から野外部活の俺と体育館のローテーションで外練が回って来る空人は、頻繁に放課後がヒマになっていた。
「かつてない程の平和な日々だね」
「本当だよね。これで雨が降らなきゃもっと良いのに」
真由子は湿気でうねる髪を直そうと鏡を見ながら何度も頭を撫でている。
「ダメだ…やっぱ縮毛かけないとどうにもなんない」
いくら撫でても無駄だと分かったらしく、真由子は溜め息をつきながら机に顔を伏せた。
「美容室、行くなら一緒に行くよ?私もそろそろ行きたいし」
見兼ねた美咲が傍に座って不機嫌になっている真由子の頭を撫でた。
美咲は真由子にはとことん優しい。
もちろん相手を思いやっているのは真由子も同じだった。