ソレデモワタシハアナタヲアイス
未来の約束
「美咲!ハッピーバースデー!」
祝われている私よりもテンションの高い真由子の声に合わせて4つのグラスがぶつかった。
「じゃ、歌います!」
カンパイをしたグラスから一気にジュースを飲みほした真由子が勢い良く立ち上がった。
今日の真由子は徹底的に楽しませてくれるらしい。
カラオケに来てもマイクを持つ事のない私とは正反対で、真由子はいつも踊ったりモノマネをしたりで楽しい雰囲気を演出してくれる。
ソラと隆太もそういうのが嫌いというワケではないらしく、カラオケに来ると4人しか居ないのにいつもそれ以上の盛り上がりになる。
私はそれを見て遠慮なく笑うのが担当だった。
「サキ、歌わねぇの?俺、サキが歌ってるとこ見た事ないんだけど」
ソラがモニターリモコンを持って寄って来た。
「私が人前で歌なんか歌えるワケないでしょ?見てるの専門なの」
私はまたグラスに口を付けてほとんどをのどに流した。
「ふぅーん」
ソラは無理矢理、歌えという事なく私にもモニターリモコンが見えるようにしながら、自分が歌いたい曲を探し始めた。
祝われている私よりもテンションの高い真由子の声に合わせて4つのグラスがぶつかった。
「じゃ、歌います!」
カンパイをしたグラスから一気にジュースを飲みほした真由子が勢い良く立ち上がった。
今日の真由子は徹底的に楽しませてくれるらしい。
カラオケに来てもマイクを持つ事のない私とは正反対で、真由子はいつも踊ったりモノマネをしたりで楽しい雰囲気を演出してくれる。
ソラと隆太もそういうのが嫌いというワケではないらしく、カラオケに来ると4人しか居ないのにいつもそれ以上の盛り上がりになる。
私はそれを見て遠慮なく笑うのが担当だった。
「サキ、歌わねぇの?俺、サキが歌ってるとこ見た事ないんだけど」
ソラがモニターリモコンを持って寄って来た。
「私が人前で歌なんか歌えるワケないでしょ?見てるの専門なの」
私はまたグラスに口を付けてほとんどをのどに流した。
「ふぅーん」
ソラは無理矢理、歌えという事なく私にもモニターリモコンが見えるようにしながら、自分が歌いたい曲を探し始めた。