ソレデモワタシハアナタヲアイス
―――しかも今日なんか近いし!―――
静か過ぎる沈黙が続く。
もしかしたら心臓の音が聞こえてしまっているのかもしれないなんて事を思いながら、私はすぐ傍に居るソラにチラリと目を向けてみた。
「サキ」
わずかな私の視線をソラは見逃さなかった。
「ごめんな、今日」
急に謝られた私は、何がなんだか分からずただソラを見返した。
「やっぱカノジョの誕生日、知らなかったとかってありえないよな」
ソラは目を伏せた。
なんだか本気で落ち込んでいる様子だ。
私より大きい体をしているソラが心なしか小さく見えて、なんだかおかしかった。
「別に私、本当に気にしてないから」
ソラは私が向けた正直な顔に少しだけ笑い返して、また2人が消えて行ったドアに目を向けた。
「来年はさ、ちゃんとするから。バイトしてプレゼントも用意する」
空(くう)を見つめるソラの横顔は、初めて見る表情だった。
「良いの?1年も先の事、宣言して」
私の心臓は穏やかに波打っていた。
「宣言じゃなくて約束だから。サキ、覚えとけよ」
もう一度、私に向き直ったソラはやっぱり勿体ないくらい優しかった。
「うん。覚えとく」
私の返事を聞いたソラはやっと安心したらしく照れ笑いを浮かべた。
静か過ぎる沈黙が続く。
もしかしたら心臓の音が聞こえてしまっているのかもしれないなんて事を思いながら、私はすぐ傍に居るソラにチラリと目を向けてみた。
「サキ」
わずかな私の視線をソラは見逃さなかった。
「ごめんな、今日」
急に謝られた私は、何がなんだか分からずただソラを見返した。
「やっぱカノジョの誕生日、知らなかったとかってありえないよな」
ソラは目を伏せた。
なんだか本気で落ち込んでいる様子だ。
私より大きい体をしているソラが心なしか小さく見えて、なんだかおかしかった。
「別に私、本当に気にしてないから」
ソラは私が向けた正直な顔に少しだけ笑い返して、また2人が消えて行ったドアに目を向けた。
「来年はさ、ちゃんとするから。バイトしてプレゼントも用意する」
空(くう)を見つめるソラの横顔は、初めて見る表情だった。
「良いの?1年も先の事、宣言して」
私の心臓は穏やかに波打っていた。
「宣言じゃなくて約束だから。サキ、覚えとけよ」
もう一度、私に向き直ったソラはやっぱり勿体ないくらい優しかった。
「うん。覚えとく」
私の返事を聞いたソラはやっと安心したらしく照れ笑いを浮かべた。