ソレデモワタシハアナタヲアイス
「すごーい!」
バスから降りた真由子が広がる海を見渡した。
「何コレ!どんだけ青いの!」
後を追った私もついつい真由子のような声を出してしまった。
初めて来た万座毛は空も海も青い、今までに見た事のない景色だった。
「美咲、来て正解だったでしょ?」
遅れて私達と並んだ隆太も広がる青に目を配った。
「…写真に関してはね」
私は自然に笑顔を作っていた事に気付いて慌てて平常心を取り戻した。
「アレ?空人は?」
真由子が振り返ってバスを見た。
「バス酔いで自粛中」
隆太がクイッと親指でバスを指した。
「どうせはしゃぎ過ぎたからでしょ?こんな景色、見れないなんてもったいないし」
あまりにも予想通りの展開に、私は笑いさえ起こらなかった。
「バス戻る?」
隆太がニヤついた。
「まさか!ソラにかまって写真を逃す理由なんてどこにもないじゃん!」
私は正しい選択をしてデジカメで思う存分、写真を撮った。
バスから降りた真由子が広がる海を見渡した。
「何コレ!どんだけ青いの!」
後を追った私もついつい真由子のような声を出してしまった。
初めて来た万座毛は空も海も青い、今までに見た事のない景色だった。
「美咲、来て正解だったでしょ?」
遅れて私達と並んだ隆太も広がる青に目を配った。
「…写真に関してはね」
私は自然に笑顔を作っていた事に気付いて慌てて平常心を取り戻した。
「アレ?空人は?」
真由子が振り返ってバスを見た。
「バス酔いで自粛中」
隆太がクイッと親指でバスを指した。
「どうせはしゃぎ過ぎたからでしょ?こんな景色、見れないなんてもったいないし」
あまりにも予想通りの展開に、私は笑いさえ起こらなかった。
「バス戻る?」
隆太がニヤついた。
「まさか!ソラにかまって写真を逃す理由なんてどこにもないじゃん!」
私は正しい選択をしてデジカメで思う存分、写真を撮った。