ソレデモワタシハアナタヲアイス
月を撮るには
「あぁ~、お腹いっぱい。疲れたぁ」
旅行中、ずっと私と2人部屋になった真由子は部屋に戻って来るなりベッドにダイブした。
今日は万座毛近くのホテルで1泊。
設けられた幅のある夕食時間の中、私はクラス委員で何かと忙しい真由子に合わせて、他のクラスメイト達よりも一足早く一緒に食事を済ませていた。
「真由子、クラス委員はミーティングでしょ?」
私は時計に目を向けた。
「あぁ、そうだ。面倒だなぁ」
ガバツと起き上がった真由子は、スリッパに履き替えたばかりの足をまた靴に押し込んだ。
「…美咲、カギ持って行って良い?」
部屋から出て行こうとした真由子が振り返った。
「良いよ。私、部屋に居るから」
ホテルの売店にも他の部屋にも用事のない私は、真由子に部屋のカギを手渡した。
「じゃ、行って来るね」
真由子は私に手を振ってドアを閉めた。
旅行中、ずっと私と2人部屋になった真由子は部屋に戻って来るなりベッドにダイブした。
今日は万座毛近くのホテルで1泊。
設けられた幅のある夕食時間の中、私はクラス委員で何かと忙しい真由子に合わせて、他のクラスメイト達よりも一足早く一緒に食事を済ませていた。
「真由子、クラス委員はミーティングでしょ?」
私は時計に目を向けた。
「あぁ、そうだ。面倒だなぁ」
ガバツと起き上がった真由子は、スリッパに履き替えたばかりの足をまた靴に押し込んだ。
「…美咲、カギ持って行って良い?」
部屋から出て行こうとした真由子が振り返った。
「良いよ。私、部屋に居るから」
ホテルの売店にも他の部屋にも用事のない私は、真由子に部屋のカギを手渡した。
「じゃ、行って来るね」
真由子は私に手を振ってドアを閉めた。