ソレデモワタシハアナタヲアイス
真由子の声はこんなに低くない。
それに真由子は私の事を「サキ」とは呼ばない。
私を「サキ」と呼ぶのは1人だけだった。
「…なんでソラがここに居んの?」
私はデジカメを空に向けたまま、ベランダに姿を現したソラに顔だけを向けた。
「真由子にカギ借りたからじゃん」
ソラは驚く私を相手に満足気に笑った。
「おまえ、またカメラ?今後は何撮ってんだよ?外、真っ暗じゃん」
そう言いながらソラは私に近付こうとした。
「ちょっ!ちょっとストップ!」
顔に熱が集まるのを感じながら、私は片手でソラに待てをした。
「ソラこそ何やってんの!?ここ女子フロアだよ?誰かに見られたらどうすんの?っていうかなんで真由子からカギ借りてるワケ?」
この状況が絶対にマズイと分かった私は、一気にパニックに陥った。
「別に俺がカギ貸してくれって言ったワケじゃないし。何そんなに焦ってんだよ?」
ソラは何故か平然としていた。
それに真由子は私の事を「サキ」とは呼ばない。
私を「サキ」と呼ぶのは1人だけだった。
「…なんでソラがここに居んの?」
私はデジカメを空に向けたまま、ベランダに姿を現したソラに顔だけを向けた。
「真由子にカギ借りたからじゃん」
ソラは驚く私を相手に満足気に笑った。
「おまえ、またカメラ?今後は何撮ってんだよ?外、真っ暗じゃん」
そう言いながらソラは私に近付こうとした。
「ちょっ!ちょっとストップ!」
顔に熱が集まるのを感じながら、私は片手でソラに待てをした。
「ソラこそ何やってんの!?ここ女子フロアだよ?誰かに見られたらどうすんの?っていうかなんで真由子からカギ借りてるワケ?」
この状況が絶対にマズイと分かった私は、一気にパニックに陥った。
「別に俺がカギ貸してくれって言ったワケじゃないし。何そんなに焦ってんだよ?」
ソラは何故か平然としていた。