ソレデモワタシハアナタヲアイス
「決めたのかよ?」
俺は曇った表情をするサキの横顔を見つめた。
「ううん。まだ悩んでる」
サキは視線を自分のヒザに落として小さく溜め息をついた。
「そっか…」
俺はサキから目を離してまた空(くう)を見つめた。
「俺さ、プレゼントあったんだ」
こういう状況で言うつもりはなかったけれど、俺はあえて今を選んだ。
「は?何言ってんの?親の稼いだ金で買った物なんて要らない…」
案の定、一気に不機嫌になったサキの目の前に、俺はポケットに入れていたある物を突き出した。
「…何?携帯…?」
サキは一瞬、驚いた表情をしたけれど、それが携帯だと分かると不思議そうな顔で俺を見返した。
「そ、新しくしたんだよ。しかも最新モデル。機種変して来たばっか」
新しい携帯を自慢する俺に、サキは話しが見えないらしく何の反応もない。
「だから明後日からも連絡、取れるって事だよ。ってもう日付変わってるから明日からか」
この時間帯の日程を絡めた話しは分かり辛い。
さっきのサキと同じ台詞を言ってしまった俺に、サキはまだポカンとしていた。
俺は曇った表情をするサキの横顔を見つめた。
「ううん。まだ悩んでる」
サキは視線を自分のヒザに落として小さく溜め息をついた。
「そっか…」
俺はサキから目を離してまた空(くう)を見つめた。
「俺さ、プレゼントあったんだ」
こういう状況で言うつもりはなかったけれど、俺はあえて今を選んだ。
「は?何言ってんの?親の稼いだ金で買った物なんて要らない…」
案の定、一気に不機嫌になったサキの目の前に、俺はポケットに入れていたある物を突き出した。
「…何?携帯…?」
サキは一瞬、驚いた表情をしたけれど、それが携帯だと分かると不思議そうな顔で俺を見返した。
「そ、新しくしたんだよ。しかも最新モデル。機種変して来たばっか」
新しい携帯を自慢する俺に、サキは話しが見えないらしく何の反応もない。
「だから明後日からも連絡、取れるって事だよ。ってもう日付変わってるから明日からか」
この時間帯の日程を絡めた話しは分かり辛い。
さっきのサキと同じ台詞を言ってしまった俺に、サキはまだポカンとしていた。