ソレデモワタシハアナタヲアイス
「ねぇねぇ、美咲、今日放課後時間ある?私、買い物行きたいから付き合ってくれない?」
空人ばかりを見ていた美咲が、ようやくこっちに目を向けた。
「良いよ。私もちょっとブラブラしたかったし」
美咲の快諾に空人が私に目で合図を送って来た。
―――分かってるから―――
私も目で訴え返した。
私は空人からの小さな任務をにぎりしめつつ、放課後、美咲を雑貨屋に連れ込んだ。
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