ソレデモワタシハアナタヲアイス
目に見える変化
「美咲様!お願いします。英語見せて!」
朝から空人が両手を合わせて祈るように美咲に迫っていた。
「何で?」
相変わらずの美咲は、表情を変えずに冷たく返している。
「だって俺、今日当たるんだよ。なのに全然分かんねぇんだもん。頼むって!」
空人の熱に負けたのか、美咲が机の中をゴソゴソとした。
空人は、美咲の動きに目を輝かせたけれど、取り出された物を見て肩を落とした。
「どこ分かんないの?教えてあげるからノート持ってきなよ」
空人が期待した完成された課題のノートの代わりに顔を出したものは、問題が書かれたテキストだった。
「美咲…俺は答えをちょこっと写さしてもらえればそれで良いんだけどなぁ…」
空人がソロソロと美咲の顔色をうかがいながら提案した。
「バカじゃない?分かんないのにただ答え写したらそれこそ何にも分かんないままじゃん。教えて欲しくないの?」
美咲は容赦なく空人に決断を迫った。
「教えて…欲しい…です」
小さな声で呟いた空人は、自分の机からノートと辞書を力なく取り出した。
朝から空人が両手を合わせて祈るように美咲に迫っていた。
「何で?」
相変わらずの美咲は、表情を変えずに冷たく返している。
「だって俺、今日当たるんだよ。なのに全然分かんねぇんだもん。頼むって!」
空人の熱に負けたのか、美咲が机の中をゴソゴソとした。
空人は、美咲の動きに目を輝かせたけれど、取り出された物を見て肩を落とした。
「どこ分かんないの?教えてあげるからノート持ってきなよ」
空人が期待した完成された課題のノートの代わりに顔を出したものは、問題が書かれたテキストだった。
「美咲…俺は答えをちょこっと写さしてもらえればそれで良いんだけどなぁ…」
空人がソロソロと美咲の顔色をうかがいながら提案した。
「バカじゃない?分かんないのにただ答え写したらそれこそ何にも分かんないままじゃん。教えて欲しくないの?」
美咲は容赦なく空人に決断を迫った。
「教えて…欲しい…です」
小さな声で呟いた空人は、自分の机からノートと辞書を力なく取り出した。