ソレデモワタシハアナタヲアイス
「真由子、見付けたよ。体育館に居た。うん…じゃ」
俺は、真由子に電話をかけた。
「どうしたの?」
用件のみで切った俺に、美咲が近付いて来た。
「いや、なんでもないよ。美咲こそ、朝からここで何やってたの?」
昨日の美咲を見ている俺は、美咲を責める事なんて出来なかった。
「私、今日から正式なバスケ部員になったの。って引退まであと少ししかないけど」
美咲は、ためらう事なく言い放った。
「どうしたの?急に入部なんて」
俺は冷静になるよう、自分に言い聞かせた。
「別に。気が向いただけ」
そう言うと、美咲は集合の笛に引き寄せられて行ってしまった。
―――よりにもよって空人のやってたバスケ…―――
俺は、空人の死によって始まった美咲の奇妙な行動をどうにか理解しようとしていた。
けれど、俺の頭が追い付かないうちに、美咲は更に不可思議な行動に出た。
俺は、真由子に電話をかけた。
「どうしたの?」
用件のみで切った俺に、美咲が近付いて来た。
「いや、なんでもないよ。美咲こそ、朝からここで何やってたの?」
昨日の美咲を見ている俺は、美咲を責める事なんて出来なかった。
「私、今日から正式なバスケ部員になったの。って引退まであと少ししかないけど」
美咲は、ためらう事なく言い放った。
「どうしたの?急に入部なんて」
俺は冷静になるよう、自分に言い聞かせた。
「別に。気が向いただけ」
そう言うと、美咲は集合の笛に引き寄せられて行ってしまった。
―――よりにもよって空人のやってたバスケ…―――
俺は、空人の死によって始まった美咲の奇妙な行動をどうにか理解しようとしていた。
けれど、俺の頭が追い付かないうちに、美咲は更に不可思議な行動に出た。