ソレデモワタシハアナタヲアイス
「隆太…そんな話し聞いてた?」
さすがにショックだった。
「いや、俺は聞いてない」
隆太は、最近の美咲の行動に慣れていたせいか、驚きを通り越して呆れ顔になった。
「なんで美咲…私、そんな相談…されてない…」
私は自分は美咲の親友だと思っていた。
なんでも話さなきゃならないのが親友だとは、もちろん思っていない。
けれど、美咲本人からじゃなくいきなり第三者の口からこんな事を聞くとは、予想もしていなかった。
―――美咲にとって私って…―――
裏切られた感があった。
悔しくて涙が出そうになる。
「真由子、また変な事、考えてんじゃない?」
私の顔が歪みそうになっているのに隆太が気付いた。
「だって…」
声が詰まる。
そんな私を見て、隆太はヤレヤレと優しく笑った。
「美咲は今、少しおかしいんだから深く勘繰って自滅したらダメだよ?美咲の事、見守るんでしょ?」
また隆太に励まされてしまった私は、頷く事で理解しようとした。
結局、美咲は私にも隆太にも何1つ相談する事なく、東京の大学を受ける事を決めた。
もちろんそれを受けて私達が進路を変える事はなかった。
卒業後、私達に用意されたのは、バラバラの道だった。
さすがにショックだった。
「いや、俺は聞いてない」
隆太は、最近の美咲の行動に慣れていたせいか、驚きを通り越して呆れ顔になった。
「なんで美咲…私、そんな相談…されてない…」
私は自分は美咲の親友だと思っていた。
なんでも話さなきゃならないのが親友だとは、もちろん思っていない。
けれど、美咲本人からじゃなくいきなり第三者の口からこんな事を聞くとは、予想もしていなかった。
―――美咲にとって私って…―――
裏切られた感があった。
悔しくて涙が出そうになる。
「真由子、また変な事、考えてんじゃない?」
私の顔が歪みそうになっているのに隆太が気付いた。
「だって…」
声が詰まる。
そんな私を見て、隆太はヤレヤレと優しく笑った。
「美咲は今、少しおかしいんだから深く勘繰って自滅したらダメだよ?美咲の事、見守るんでしょ?」
また隆太に励まされてしまった私は、頷く事で理解しようとした。
結局、美咲は私にも隆太にも何1つ相談する事なく、東京の大学を受ける事を決めた。
もちろんそれを受けて私達が進路を変える事はなかった。
卒業後、私達に用意されたのは、バラバラの道だった。