ソレデモワタシハアナタヲアイス
「ちょっと、真由子って飲むといつもこんななの?私、一緒に飲むの初めてなんだけど」
大人しく水を飲む真由子を横目に、私は向かいの隆太に体を乗り出して耳打ちした。
「うぅ~ん、今日はちょっとヒドイかも」
隆太は、苦笑いを浮かべた。
「美咲は強いね。けっこう飲んでるのに全然平気なの?」
そう言う隆太も、だいぶペースが速かった。
「いや、そんなに強いワケじゃないけど、真由子、コレだから連れて帰んないと」
成人を迎えてから、今日が最初の再会となった私は、真由子の飲みっぷりを前にまったく酔えないでいた。
「ちょっと!何コソコソ話してんのよ?私も混ぜなさいよ!」
完璧に出来上がっている真由子に、私と隆太は溜め息をついた。
「なんだ?真由子はずいぶんご機嫌だな」
休む間もなくテーブルを移動していた先生が、やっと回って来た。
「古葉ちゃん!美咲ったらヒドイんだよぉ!私に黙って東京の大学になんか行っちゃってさぁ!」
真由子は、またさっきのネタに戻っている。
「あははは、そうだよな。俺もあの時はちょっと焦ったからな」
こっちも酔っているのか、先生はご機嫌だった。
大人しく水を飲む真由子を横目に、私は向かいの隆太に体を乗り出して耳打ちした。
「うぅ~ん、今日はちょっとヒドイかも」
隆太は、苦笑いを浮かべた。
「美咲は強いね。けっこう飲んでるのに全然平気なの?」
そう言う隆太も、だいぶペースが速かった。
「いや、そんなに強いワケじゃないけど、真由子、コレだから連れて帰んないと」
成人を迎えてから、今日が最初の再会となった私は、真由子の飲みっぷりを前にまったく酔えないでいた。
「ちょっと!何コソコソ話してんのよ?私も混ぜなさいよ!」
完璧に出来上がっている真由子に、私と隆太は溜め息をついた。
「なんだ?真由子はずいぶんご機嫌だな」
休む間もなくテーブルを移動していた先生が、やっと回って来た。
「古葉ちゃん!美咲ったらヒドイんだよぉ!私に黙って東京の大学になんか行っちゃってさぁ!」
真由子は、またさっきのネタに戻っている。
「あははは、そうだよな。俺もあの時はちょっと焦ったからな」
こっちも酔っているのか、先生はご機嫌だった。