ソレデモワタシハアナタヲアイス
「美咲、いつ帰るの?」
隆太は、すでにアルコールから水へと切り替えていた。
「明日。明後日から普通に仕事だし」
私は、酔えないと分かっていながら、まだアルコールを飲み続けた。
「じゃ、俺も一緒に帰ろうかな?今、俺も東京なんだよ、就職して」
隆太が東京に出て来ている事を真由子から聞いて知っていた私は、適当に相槌を打って話しを流した。
「でさ、社会人のサッカーサークルがあって、今、俺そこに入ってるんだよね。やっぱ出来るならやっときたいし。美咲は?バスケやってるの?」
体が一瞬にして凍り付いた。
不覚にもすぐに対応が出来ない。
「あ…ううん…やってないよ…もう走れないんだ…」
無意識に声がかすれる。
「やめたんだ?もったいないのにね」
隆太はカンが良い。
きっと私の僅かな表情の変化も見逃さない。
―――走れないじゃなくて走らないが正しいか…―――
私は、隆太に気付かれる事がないように、これでもかと口角を引き上げた。
隆太は、すでにアルコールから水へと切り替えていた。
「明日。明後日から普通に仕事だし」
私は、酔えないと分かっていながら、まだアルコールを飲み続けた。
「じゃ、俺も一緒に帰ろうかな?今、俺も東京なんだよ、就職して」
隆太が東京に出て来ている事を真由子から聞いて知っていた私は、適当に相槌を打って話しを流した。
「でさ、社会人のサッカーサークルがあって、今、俺そこに入ってるんだよね。やっぱ出来るならやっときたいし。美咲は?バスケやってるの?」
体が一瞬にして凍り付いた。
不覚にもすぐに対応が出来ない。
「あ…ううん…やってないよ…もう走れないんだ…」
無意識に声がかすれる。
「やめたんだ?もったいないのにね」
隆太はカンが良い。
きっと私の僅かな表情の変化も見逃さない。
―――走れないじゃなくて走らないが正しいか…―――
私は、隆太に気付かれる事がないように、これでもかと口角を引き上げた。