ソレデモワタシハアナタヲアイス
「たまには会わない?食事とか。それとも俺と会ったりしてたらカレシがうるさい?」
ある意味、これは俺の挑戦だった。
俺は、美咲がどんな顔をするのかが見たくて、さっきからワザと空人の名前を出していた。
今、美咲がどんな思いで男と付き合っているのかを俺は知りたかった。
「良いよ。私、カレシより友達が大事だから」
美咲は、あの頃のようにニッと笑ってみせた。
そしてしばらく窓の外を眺めてから、俺の肩に寄り掛かって寝息をたてた。
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