ソレデモワタシハアナタヲアイス
「どうしたの?」
突然の沈黙に、俺は美咲の様子をうかがった。
「あ、ごめん。なんでもない」
美咲は、無理矢理笑ってみせた。
「空人絡み?」
俺は、あえて聞いてみた。
美咲の思っている事が顔に出るところは、今も変わらなかった。
「隆太は相変わらずカンが良いのね。やっぱ敵にはしたくないわ」
美咲は観念したらしく、話し始めた。
「その台詞、私もソラに言ってるんだよね。初めてソラん家に行った時と、2人で花火見に行った時に。私の事なんだと思ってるの?って」
美咲は、細めた目で空(くう)を見つめた。
「ふぅーん…」
興味本位で聞いたところで、俺にはそれ以上、話しを続ける事が出来なかった。
それは、俺の知らない美咲と空人の2人だけの記憶だった。
自分から空人の話しを振るのは平気でも、他人から急に振られるのはダメージがあるらしく、美咲は黙ったままボーッと歩いた。
突然の沈黙に、俺は美咲の様子をうかがった。
「あ、ごめん。なんでもない」
美咲は、無理矢理笑ってみせた。
「空人絡み?」
俺は、あえて聞いてみた。
美咲の思っている事が顔に出るところは、今も変わらなかった。
「隆太は相変わらずカンが良いのね。やっぱ敵にはしたくないわ」
美咲は観念したらしく、話し始めた。
「その台詞、私もソラに言ってるんだよね。初めてソラん家に行った時と、2人で花火見に行った時に。私の事なんだと思ってるの?って」
美咲は、細めた目で空(くう)を見つめた。
「ふぅーん…」
興味本位で聞いたところで、俺にはそれ以上、話しを続ける事が出来なかった。
それは、俺の知らない美咲と空人の2人だけの記憶だった。
自分から空人の話しを振るのは平気でも、他人から急に振られるのはダメージがあるらしく、美咲は黙ったままボーッと歩いた。