ソレデモワタシハアナタヲアイス
「ねぇ、隆太、ツリー見に行こう。写真撮りたい」
食事を終えて外に出ると、程よくワインに酔った美咲が、満面の笑みで提案した。
「良いよ。って美咲、フラついてるけど大丈夫?」
俺は、危なげに歩く美咲の傍に寄った。
「平気平気」
俺の心配をよそに、美咲は上機嫌でクリスマスツリーに足を向けた。
「そういえば、あの頃は美咲、クリスマスは決まって海外に行ってたよね?今はもうやめたの?」
俺は、真っ直ぐに歩けない美咲の歩調に合わせた。
「うん。もう行ってないよ。親も行ってないし。だから年末年始は実家でゆっくりしてる。今回もそのつもり」
美咲は、何が楽しいのか真由子のようにニコニコしている。
俺は、今更になって今日の美咲は、いつもよりお酒を飲んでいた事に気付いた。
―――帰りはタクシーで送って行こう…―――
危なっかしい美咲のおかげで、俺には全く酔いが回って来なかった。
食事を終えて外に出ると、程よくワインに酔った美咲が、満面の笑みで提案した。
「良いよ。って美咲、フラついてるけど大丈夫?」
俺は、危なげに歩く美咲の傍に寄った。
「平気平気」
俺の心配をよそに、美咲は上機嫌でクリスマスツリーに足を向けた。
「そういえば、あの頃は美咲、クリスマスは決まって海外に行ってたよね?今はもうやめたの?」
俺は、真っ直ぐに歩けない美咲の歩調に合わせた。
「うん。もう行ってないよ。親も行ってないし。だから年末年始は実家でゆっくりしてる。今回もそのつもり」
美咲は、何が楽しいのか真由子のようにニコニコしている。
俺は、今更になって今日の美咲は、いつもよりお酒を飲んでいた事に気付いた。
―――帰りはタクシーで送って行こう…―――
危なっかしい美咲のおかげで、俺には全く酔いが回って来なかった。