ソレデモワタシハアナタヲアイス
「大丈夫。私がリュウに性格の悪さで負けるワケないでしょ?それにリュウより真由子の方がずっと大事だから」
私は、ふてくされる真由子に近付いた。
「美咲ぃ。隆太に何かされたら私が仕返ししてやるからね!」
そう言ってふざけて抱き着く真由子の背中を、私はいつも通りにポンポンと叩いた。
「…美咲、自分の性格の悪さ、自覚してたんだ?」
まだ正座を続けるリュウが、憎たらしく驚いてみせた。
「…うるさいから」
私は、どうにか落ち着こうとしているこの状況を振り返さないように、目で口を挟むなと訴えた。
「ねぇ、美咲、今日は家に泊まってってよ。隆太なんか放っといてさ」
何を思い立ったのか、急に真由子がガバッと顔を上げた。
「え?さっき実家に荷物置いて来ちゃったから何にも持ってない…」
「取りに行って来て」
言い終わらないうちに、真由子は私を睨み返した。
「…分かりました」
今の真由子に逆らってはいけない。
私は、首を縦に振るしかなかった。
私は、ふてくされる真由子に近付いた。
「美咲ぃ。隆太に何かされたら私が仕返ししてやるからね!」
そう言ってふざけて抱き着く真由子の背中を、私はいつも通りにポンポンと叩いた。
「…美咲、自分の性格の悪さ、自覚してたんだ?」
まだ正座を続けるリュウが、憎たらしく驚いてみせた。
「…うるさいから」
私は、どうにか落ち着こうとしているこの状況を振り返さないように、目で口を挟むなと訴えた。
「ねぇ、美咲、今日は家に泊まってってよ。隆太なんか放っといてさ」
何を思い立ったのか、急に真由子がガバッと顔を上げた。
「え?さっき実家に荷物置いて来ちゃったから何にも持ってない…」
「取りに行って来て」
言い終わらないうちに、真由子は私を睨み返した。
「…分かりました」
今の真由子に逆らってはいけない。
私は、首を縦に振るしかなかった。