ソレデモワタシハアナタヲアイス
SOS
「私、マユちゃんムカつく。いっつも誰にでもニコニコしててバッカみたい」
放課後、開けようと手をかけた教室のドアの中から聞こえて来たのは、仲の良いクラスメイト達の声だった。
「だよねぇ~。学級委員とかやってていっつも仕切ってるしぃ」
ネタの当人が居ない教室では、笑い声を交えながら話しが盛り上がっていた。
―――…何…コレ…私ってそんな風に思われてたの…?―――
知らないでいたかった他人から見た自分という人間をリアルに聞いてしまった私は、そのままドアの前で立ち尽くすしかなかった。
―――ヤバイ…涙出て来ちゃった…でもランドセル教室の中だし…―――
この状況をどうしたら良いのか全く分からなくなってしまった私は、とりあえず涙が溢れ出ないように必死にこらえた。
「この前は私の事、全然笑わないで澄ましてるからムカつくって言ってたよ。笑ってても笑ってなくても批判ってあるんだね」
突然、聞こえた声に、私はビクッとなった。
ゆっくり振り返ると、同じクラスの美咲が、いつも通りのキレイな顔で立っていた。
放課後、開けようと手をかけた教室のドアの中から聞こえて来たのは、仲の良いクラスメイト達の声だった。
「だよねぇ~。学級委員とかやってていっつも仕切ってるしぃ」
ネタの当人が居ない教室では、笑い声を交えながら話しが盛り上がっていた。
―――…何…コレ…私ってそんな風に思われてたの…?―――
知らないでいたかった他人から見た自分という人間をリアルに聞いてしまった私は、そのままドアの前で立ち尽くすしかなかった。
―――ヤバイ…涙出て来ちゃった…でもランドセル教室の中だし…―――
この状況をどうしたら良いのか全く分からなくなってしまった私は、とりあえず涙が溢れ出ないように必死にこらえた。
「この前は私の事、全然笑わないで澄ましてるからムカつくって言ってたよ。笑ってても笑ってなくても批判ってあるんだね」
突然、聞こえた声に、私はビクッとなった。
ゆっくり振り返ると、同じクラスの美咲が、いつも通りのキレイな顔で立っていた。