ソレデモワタシハアナタヲアイス

真相探り

「お昼はケータリングって…だからリュウの会社って一体何なの？」
太陽が完璧に南中に昇る下で、美咲はまた顔を引きつらせた。
「ただのイベント好きな会社なだけだよ。何食べる？取って来るよ」
午前中のサッカーで思い切り体を動かした俺は、炎天下にも関わらず、気持ちが良かった。
「任せる。真由子は？」
美咲は、頑として日傘から出て来ない真由子を覗き込んだ。
「私、自分で行って来る。ずっと座ってんの疲れちゃったし。適当に取って来るから隆太のも持って来てあげるよ」
真由子は上手に日傘から体を出さないように立ち上がった。
「あ、じゃあ俺らも一緒に行くよ」
狙いを真由子に定めたのか、佐藤も慌てて立ち上がった。
「相沢さんも来いよ。高橋に気ぐらい遣ってやれって」
佐藤のニヤついた顔に、相沢さんは面白くなさそうに友人と一緒について行った。