ソレデモワタシハアナタヲアイス
取り出す記憶
「何?コレ」
まだ俺1人が住んでいる部屋に入るなり、美咲は床にただ置いておいたダンボール箱を指差した。
「実家からの荷物だよ。開けて良いよ」
俺は、コーヒーを入れながら、美咲が来る少し前に届いたダンボール箱に目をやった。
「食料?」
美咲は、しっかりと留められたガムテープを一気に剥がして中を覗いた。
「とか色々。たまに送って来るんだよね」
俺は、コーヒーを注いだカップをテーブルに置いて、美咲の元に移動した。
「けっこう詰まってるね」
ダンボール箱ぎっしりに詰められた中身を見て、美咲は半笑いだった。
「美咲のとこは送って来たりしないの?」
俺は、中身を1つずつ確認しながら、ダンボール箱から出し始めた。
「送れば良いのに荷物持って飛んで来るから。ウチの親は」
美咲は、手を出すのは悪いと思ったのか、俺が取り出す荷物達をただ目で追った。
「美咲のあの両親なら納得だね。かなりアクティブ…」
荷物を持って飛んで来る美咲の両親を想像しながら笑っていると、丁寧にエアパッキンに包まれた緑色の物体が、順序良く俺の手に掴まれた。
透明なエアパッキンのおかげで、中身が何なのかがすぐに分かる。
俺は、美咲が見ている目の前で、それを開いた。
まだ俺1人が住んでいる部屋に入るなり、美咲は床にただ置いておいたダンボール箱を指差した。
「実家からの荷物だよ。開けて良いよ」
俺は、コーヒーを入れながら、美咲が来る少し前に届いたダンボール箱に目をやった。
「食料?」
美咲は、しっかりと留められたガムテープを一気に剥がして中を覗いた。
「とか色々。たまに送って来るんだよね」
俺は、コーヒーを注いだカップをテーブルに置いて、美咲の元に移動した。
「けっこう詰まってるね」
ダンボール箱ぎっしりに詰められた中身を見て、美咲は半笑いだった。
「美咲のとこは送って来たりしないの?」
俺は、中身を1つずつ確認しながら、ダンボール箱から出し始めた。
「送れば良いのに荷物持って飛んで来るから。ウチの親は」
美咲は、手を出すのは悪いと思ったのか、俺が取り出す荷物達をただ目で追った。
「美咲のあの両親なら納得だね。かなりアクティブ…」
荷物を持って飛んで来る美咲の両親を想像しながら笑っていると、丁寧にエアパッキンに包まれた緑色の物体が、順序良く俺の手に掴まれた。
透明なエアパッキンのおかげで、中身が何なのかがすぐに分かる。
俺は、美咲が見ている目の前で、それを開いた。