ソレデモワタシハアナタヲアイス
俺の言葉を遮って、とうとう美咲が勢い良く振り返った。
「そんなの分かってる!ソラはあの日、死んだんだから!」
美咲は、涙をあふれさせながら、俺を真っ直ぐに見た。
「じゃ、なんでなんだよ!?なんで黙って行くんだよ!?去年もそうだったろ!?なんで俺が居るのに一言も言わないで行ったりするんだよ!?」
自分でも驚く程の声が出た。
「あの時、ちゃんと見ただろ!?空人は死んだんだ!もう帰って来ない…」
「分かってるってば!」
美咲が苦痛な表情でうつむいた。
「分かってるから…」
美咲の声がかすれる。
けれど、その全てが、俺の感情を更に奮い立たせた。
「分かってるなら、なおさらなんでなんだよ…」
むしろ、泣きたいのはこっちだった。
美咲が何を考えているのかが、分からない。
ただどうしようもない怒りが込み上げて来て、俺はそれをコントロールするのに必死だった。
「ソラが死んだのは分かってる…もう会えないのも分かってる…」
少しの沈黙の後、さっきよりも凛とした声で、美咲が口を開いた。
「それでも…」
気付けば美咲は、また俺を真っ直ぐに見ていた。
「そんなの分かってる!ソラはあの日、死んだんだから!」
美咲は、涙をあふれさせながら、俺を真っ直ぐに見た。
「じゃ、なんでなんだよ!?なんで黙って行くんだよ!?去年もそうだったろ!?なんで俺が居るのに一言も言わないで行ったりするんだよ!?」
自分でも驚く程の声が出た。
「あの時、ちゃんと見ただろ!?空人は死んだんだ!もう帰って来ない…」
「分かってるってば!」
美咲が苦痛な表情でうつむいた。
「分かってるから…」
美咲の声がかすれる。
けれど、その全てが、俺の感情を更に奮い立たせた。
「分かってるなら、なおさらなんでなんだよ…」
むしろ、泣きたいのはこっちだった。
美咲が何を考えているのかが、分からない。
ただどうしようもない怒りが込み上げて来て、俺はそれをコントロールするのに必死だった。
「ソラが死んだのは分かってる…もう会えないのも分かってる…」
少しの沈黙の後、さっきよりも凛とした声で、美咲が口を開いた。
「それでも…」
気付けば美咲は、また俺を真っ直ぐに見ていた。