ソレデモワタシハアナタヲアイス
沈黙が襲った。
クラスの誰か1人でもこのイベントに参加しなければ、どれだけ頑張っても賞品はもらえないらしい。
最悪の条件だ。
「美咲…」
空人が何か言いたそうに私を睨んだ。
「…私は不参加」
少し押されつつも私は参加の意思がない事を伝えた。
「出た!この状況でよくそんな事、言えるな」
予想が的中して、空人は呆れた表情になった。
「授業じゃないんだから自由参加でしょ?」
空人は一気に勢いとやる気をなくしていた。
けれど、今回、神様は空人の味方に走ってしまった。
「なのでなんとしてもフリーパスを手に入れるべく皆の中学時代の部活を調べておきました」
真由子がとんでもない事を言い始めた。
「中学校でやってて今やってない人を中心にしてメンバーを割り振りしたので発表します」
真由子が次々にクラス全員の名前と種目を発表して、もう1人の男子のクラス委員が黒板に書き出していく。
もちろん私の名前も含まれている。
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