ソレデモワタシハアナタヲアイス
「あの時は美咲が何を言ってるのか全然分かんなかったんだけど、今ならなんとなく分かる気がする…」
真由子が小さい溜め息をもらした。
「で、そうするとね、やっぱり美咲は隆太の事、ちゃんと好きだったんだと思うよ」
真由子がアッサリと結論を口にした。
「ハハハ…何言ってるの?美咲は俺にハッキリ言ったんだよ?『ソラが好き』って」
とっさに渇いた笑いが出て来た。
そう、俺はあの時、この耳で聞いている。
聞きたくなかった美咲の愛の告白を。
そして俺は、その言葉を引き金に、美咲を殺してしまった。
「それは美咲じゃなくて、サキだよ」
真由子は、冷静に返事をした。
「それだったらさっき真由子が言ってた事がおかしくなっちゃうよ?空人が死んで美咲はサキじゃなくなったんでしょ?じゃ、どうしてあの時は美咲じゃなくてサキが…」
そこまで言ってから、俺は気付いてしまった。
あの日は、美咲が死んだ日、というだけの日ではない。
真由子が小さい溜め息をもらした。
「で、そうするとね、やっぱり美咲は隆太の事、ちゃんと好きだったんだと思うよ」
真由子がアッサリと結論を口にした。
「ハハハ…何言ってるの?美咲は俺にハッキリ言ったんだよ?『ソラが好き』って」
とっさに渇いた笑いが出て来た。
そう、俺はあの時、この耳で聞いている。
聞きたくなかった美咲の愛の告白を。
そして俺は、その言葉を引き金に、美咲を殺してしまった。
「それは美咲じゃなくて、サキだよ」
真由子は、冷静に返事をした。
「それだったらさっき真由子が言ってた事がおかしくなっちゃうよ?空人が死んで美咲はサキじゃなくなったんでしょ?じゃ、どうしてあの時は美咲じゃなくてサキが…」
そこまで言ってから、俺は気付いてしまった。
あの日は、美咲が死んだ日、というだけの日ではない。