ソレデモワタシハアナタヲアイス
「でも男バスは優勝したみたいだよ?なんかうちのクラス、経験者が3人も居たっぽい」
隆太の情報通り壁に張り出された結果表には男子バスケの優勝クラスが俺達のクラスだと書かれていた。
「やるじゃん。で、女バスは?」
「今、決勝戦中」
隆太がコートを指差した。
「は?じゃ、これ勝てばフリーパス…」
俺は期待を持ってコートを見たけれど、あるものが目に入った瞬間、絶望した。
「って女バスには美咲がぁ!」
多くの生徒達がクラスTシャツに体操着のハーフパンツ姿なのに対して、美咲だけは上下長ジャージ姿で得点板の横に設置されたパイプイスに座っていた。
コートでは真由子が息をきらせて走り回っている。
「美咲だけ1回も出てないんだよなぁ。ここまでせっかく真由子が1人で引っ張って来たのに」
どこから湧いたのか担任がすぐ隣で名簿を眺めて溜め息をついた。
案の定、美咲だけが試合に出ていないらしい。
「やっぱりネックはあいつか…」
俺はカレーライスフリーパスが遠退いて行くのを想像して頭を抱えた。
隆太の情報通り壁に張り出された結果表には男子バスケの優勝クラスが俺達のクラスだと書かれていた。
「やるじゃん。で、女バスは?」
「今、決勝戦中」
隆太がコートを指差した。
「は?じゃ、これ勝てばフリーパス…」
俺は期待を持ってコートを見たけれど、あるものが目に入った瞬間、絶望した。
「って女バスには美咲がぁ!」
多くの生徒達がクラスTシャツに体操着のハーフパンツ姿なのに対して、美咲だけは上下長ジャージ姿で得点板の横に設置されたパイプイスに座っていた。
コートでは真由子が息をきらせて走り回っている。
「美咲だけ1回も出てないんだよなぁ。ここまでせっかく真由子が1人で引っ張って来たのに」
どこから湧いたのか担任がすぐ隣で名簿を眺めて溜め息をついた。
案の定、美咲だけが試合に出ていないらしい。
「やっぱりネックはあいつか…」
俺はカレーライスフリーパスが遠退いて行くのを想像して頭を抱えた。