ソレデモワタシハアナタヲアイス
「誰かヘアゴム貸して」
美咲は脱いだジャージを座っていたパイプイスに投げ捨てながら、ベンチ入りをしているクラスメイトに話しかけた。
運よく余分に持っていた子からヘアゴムを借りて、鎖骨の少し下まである髪を手早く左右に緩く編み始めた。
「真由子!」
髪を編む手を止める事なく今度は真由子を呼んだ。
コートで呆然としていた真由子が、我に帰って美咲に駆け寄る。
「誰かと代わって」
髪を編み終えた美咲は、軽く体をストレッチしながら真由子に言った。
「誰かって全試合皆勤賞の私と交代しようって考えはないの?」
美咲の参加宣言に一旦は驚いたものの、真由子はすぐにいつも通りの笑顔になった。
「だって私、真由子が居ないとバスケ出来ないもん」
美咲も何を企んでいるのか、ニッと笑い返した。
真由子はコートに居た1番疲れていると思われる1人のクラスメイトに、選手交代の交渉に向かった。
美咲は脱いだジャージを座っていたパイプイスに投げ捨てながら、ベンチ入りをしているクラスメイトに話しかけた。
運よく余分に持っていた子からヘアゴムを借りて、鎖骨の少し下まである髪を手早く左右に緩く編み始めた。
「真由子!」
髪を編む手を止める事なく今度は真由子を呼んだ。
コートで呆然としていた真由子が、我に帰って美咲に駆け寄る。
「誰かと代わって」
髪を編み終えた美咲は、軽く体をストレッチしながら真由子に言った。
「誰かって全試合皆勤賞の私と交代しようって考えはないの?」
美咲の参加宣言に一旦は驚いたものの、真由子はすぐにいつも通りの笑顔になった。
「だって私、真由子が居ないとバスケ出来ないもん」
美咲も何を企んでいるのか、ニッと笑い返した。
真由子はコートに居た1番疲れていると思われる1人のクラスメイトに、選手交代の交渉に向かった。